こちらのページでは、実際にパチンコで借金地獄に陥ってしまった人の体験談をご紹介します。
パチンコは息抜きにやる分には、丁度良いストレス解消方法です。
しかし、パチンコにのめり込むあまり、借金をすることで、人生が変わってしまった人もいるんです……。
当サイトでは、実際にパチンコに依存症だったという経験者2人から、貴重な話を聞くことに成功しました。
現時点でパチンコにハマっている人は、この体験談と今の自分を照らし合わせて、自分の行動をかえりみてほしいと思います!
体験談その1:坪田 清隆さん(仮名)
【プロフィール】
性別 | 男 |
年齢 | 29歳 |
職業 | ゲームプログラマー |
年収 | 400万円 |
当時の借金総額 | 150万円ほど |
Q1.坪田さんがパチンコを初めたのはいつ頃でしょうか?
25歳のときですね、
およそ、4年位前になるでしょうか。
私は、当時パチンコには全く興味がありませんでした。
しかし、ある日、会社の先輩に誘われてパチンコ屋について行くことにしたんです。
初めて入ったパチンコ屋は音もうるさくて、煙草臭くて……
はじめはめちゃめちゃ居心地が悪かったです。
その後もたびたび先輩にパチンコに誘われ、付き合いだから……と、週に2回くらいは一緒に行っていました。
これが、私がパチンコを初めたきっかけです。
お話したように、パチンコにハマる前は、ギャンブルとは無縁の生活を送っていたんです。
一人暮らしですが、年収もそこそこありますから、家賃も光熱費も滞納したことはないですし、借金なんかしたことがなくて……。
家計簿まではつけていませんでしたが、お金の管理もしっかりしている方でした。
まさか、ギャンブルに没頭する日が来るとは思っていませんでしたよ。
Q2.どのような経緯でパチンコに依存したのでしょうか?
そんな私がパチンコ屋に行き始めて、2、3ヶ月くらい経った頃でしょうか。
自分が打っていた台に、大当たりが来たんですよ。
当時は、まだ初心者でしたので、何が何だか分からずパニックに。
でも、台からジャラジャラと音を立てて、パチンコ玉が大量に出てきたときの快感は、ものすごかったことを覚えています。
その日は、20万円くらい勝ちました。
20万といったら、自分の月給の半分以上の金額。
自分が半月一生懸命働いてやっと手に入る給料よりも大きい金額が、たった一日で手に入るなんて。
しかもほとんど座っているだけで、稼げてしまったんです。
初めは戸惑いましたが、その後もパチンコに通ううちに、すっかり金銭感覚が麻痺してしまいました。
「また大当たりを引いて、あの快感を味わいたい……!!」
そんな気持ちが湧いてくるんです。
不思議な話なんですけど、あの空間にいると、何かが起こる、絶対に勝てるという気持ちになって来ます。
「負けても大丈夫、取り返せばいいんだから。」
そんな、根拠のない自信が、心の底からわいて来るんですよ。
多分、パチンコに依存している人は、みんな感じている錯覚だと思います。
最初は嫌いだったパチンコ屋の店内が、居心地が良くてたまらない空間になり、ひとりでも通うようになりました。
Q3.どうして借金をしようと思ったのでしょうか?
ある日、パチンコで10万円使ったのですが、全部負けてしまい、まさに一文無しの状態になったんです。
でも、なぜかその日は、絶対勝てるという自信がありました。
そしてこの日、初めて、近くの消費者金融で20万円の借金をしました。
借金をしたことに、罪悪感は全くありませんでしたね。
「大丈夫。だって勝って返せるんだから。一旦軍資金を借りるだけだ」
そんな気持ちでした。しかし、あいにくうまくはいかず……。
借りた20万円も無駄にしてしまいました。
その日、パチンコで溶かしたせいで、家賃が払えなくなってしまい、また同じ消費者金融で20万円借りました。
この時点で、1日で40万円の借金を作っています。
そして、家賃を無事納めたあとは、お金を取り返すために、残りの借金でパチンコをする。
そして、足りなくなったら、消費者金融で借りる……。
借金とパチンコを繰り返し、気付いたら借金が100万円くらいに膨らんでいました。
借金が100万円もあると、とてもまともな生活はできないです。
今日食べるものすら買えません。
家賃も滞納しているし、給料が入っても、消費者金融の返済があるから、お金を使うことができないし。
でも、恐ろしいことに、それでも頭ではパチンコのことばかり考えていました。
「パチンコで取り返せば家賃も払えるし、消費者金融へも返済できるだろう。」
その気持ちが捨てられず、消費者金融への返済を後回しにして、パチンコにつぎ込んでしまう日々でした。
Q4.借金の返済ができないと、その後が大変だったんじゃないですか?
……とても、大変でしたよ。
大変、なんて一言ではとてもまとめられないです。
ほんと、人生が狂いましたもん。
まず、家賃が払えないことで、アパートの大家さんから注意を受けました。
そして、家賃滞納が続き、アパートから強制退去をせざるを得なくなりました。
お金が無いから、引っ越しもできず、新しい物件を借りることもできない。
幸い、中のいい友人に本当のことを話すと、家に住まわせてくれたんですけど、ほどなくして、消費者金融からも督促の電話や郵便が来るようになりました。
また、消費者金融の督促は、私の会社にもきました。
会社の電話に、消費者金融から電話がかかってきて、上司に借金の滞納がバレたんです。
私はそこそこキャリアがあって、仕事もできる方だったので……会社の人に借金の滞納がバレてしまったということが、本当に屈辱でした。
また、借金滞納のせいで、給料も差し押さえられて、減額しました。
会社に行くのも、しんどかったです。でも、働かないと借金は返せない。
もう、気が狂いそうでした。
毎日、会社で隠れて一人で泣いていました。
そして、ここまで来て、やっと、自分がしたことが、どうにもならないことに気付きました。
心底自分が情けなくなりましたが、後悔しても時すでに遅し……。
精神的にも追い詰められて、自殺まで考えました。
その後、様子がおかしいと気づいた上司が、私と面談をしてくれて、そこで精神科に行くことを勧められました。
精神科なんて行ったことなかったですが病院に行って、はじめて自分が「パチンコ依存症」という精神疾患であることを知りましたね。
病院で、カウンセリングや精神的な薬も処方してもらったおかげで、なんとかメンタルを保つことが出来ました。
また、その後は司法書士に依頼をして債務整理もしました。
借金の減額をすることに成功し、今では順調に借金の返済をしています。
Q5.最後にパチンコに没頭している人にアドバイスはありますか?
パチンコにのめり込んでしまいそうな人に、これだけは言っておきたいです。
パチンコは勝つこともありますが、勝ち続けて得をすることはあり得ない。
そして、勝って借金を返すなんて、とんでもないです。
こんな自分が言うのもあれですが、パチンコに期待をしても、裏切られるだけですよ。
負けのループにハマってしまって、生活も精神もおかしくなります。
私なんて、借金に追い込まれて、死のうか本気で考えましたから。
今だからこそ言えますが、借金をしてまでパチンコをするなんて正常じゃありません。
もし、ギャンブルに没頭してしまって、怖くなったら、早めに精神科に相談して下さい。
また、日常生活ができないくらい追い詰められてしまう前に、債務整理という逃げ道があることも忘れないで下さい。
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体験談その2:坂入 汐里さん(仮名)
【プロフィール】
性別 | 女 |
年齢 | 35歳 |
職業 | 派遣社員 |
年収 | 280万円 |
当時の借金総額 | 100万円ほど |
Q1.坂入さんがパチンコを初めたのはいつ頃でしょうか?
3年前です。
きっかけは、ほんと、なんとなーく。
ストレス解消がしたかったんだと思います。
私は7歳の子供と主人と3人で暮らしていたのですが、生活は決して楽ではなかったんですね。
主人から渡される生活費は心もとない金額でしたので、私も派遣を始めて共働きで家計を支え合っていました。
もちろん、自由なお金なんて全然ありません。
食費も光熱費も切り詰めて、ギリギリの生活を送っていたんです。
私たちは転勤族で、まだ引っ越したばかり。
慣れない見知らぬ土地で、私は職場以外のプライベートな友達がいなくて、とても心細い日々を送っていました。
そのうえ主人は、会社の付き合いばかりで帰りが遅く、0時を回って帰ってくることも。
私が子育てや、仕事の不満を打ち明けようとしても「疲れているから」と言って、まともに話も聞いてくれません。
私は孤独から、徐々に心のバランスを崩していきました。
ストレスは溜まる一方でしたね。
Q2.どのような経緯でパチンコに依存したのでしょうか?
ある日、スーパーの近くのパチンコ屋に、なんとなくふらっと入りました。
とにかくストレス解消がしたかったんだと思います。
あと、自分が子どもの頃に見ていたアニメのパチンコ台ののぼりがあったから、少し気になってたというのもあります。
1万円くらいならいいか……と思って、試しに1万円でパチンコ玉を借りました。
最初はよくわからないままハンドルを回して、懐かしのアニメの演出を楽しんでいましたね。
しかし、打ち続けて30分位経ったころでしょうか。私の台が大当たりに当選したんです!
いわゆるビギナーズラックってやつでしょうか。とにかく慌てて、店員さんを呼んだのを覚えてます(笑)
換金した金額は、10万円ほどでした。私のお小遣いとしては十分な金額ですよ。
主人にバレるといけないので、一人でちょっと豪華なランチをしてスイーツを買って帰りました。
残りのお金は、こっそり持っておこうと思って。
しかし、それから私はパチンコの楽しさに気づいてしまい、徐々に夢中になっていきました。
子供が学校に行っている間も、買い物のついでにパチンコ屋に寄るようになっていきました。
最初は結構順調だったんですが、だんだんと負けが込んでいき、お財布が空になるまで遊ぶようになってしまいました。
Q3.借金をしてまでパチンコをしようと思った経緯は?
今思えば、お金がなくなった時点でパチンコをやめておけばよかったんですよね。
でも、悔しい気持ち・お小遣い欲しさ・新台の演出の見たさ……色々な気持ちが入り混じって、パチンコを打ちたい! という気持ちに勝てなくなっていったんです。
そして、お金を借りてパチンコをしよう、と思い立ちました。
借金なんて、主人にバレたら大変なことになるのは分かっていたんですが、当初パチンコに心を奪われてしまった私は、後戻りできません。
手持ちのクレジットカードでキャッシングをしようと、コンビニへ行って10万円のお金を借りました。
主人や子どもの顔が浮かんで、罪悪感はあったのですが、とにかくパチンコがしたかったのです。
最初の頃みたいに、勝ち続ければ、10万円くらいすぐに返せると思いました。
その後も、パチンコに使うお金が無くなると、クレジットカードを持ってコンビニへ。
3枚クレジットカードがあったので、3枚とも限度額まで借りてしまいました。
もう借りられない。
消費者金融がダメなら銀行から借りようか?
それとも、インターネットの掲示板で借りる?
とにかく、すぐにでもお金を作ってパチンコに行きたい。そのことばかり考えて過ごしました。
今考えると、信じられない。
本当に後悔しているし、パチンコで借金なんてするんじゃなかったです。
Q4.ご主人に借金はバレなかったんですか?
最終的にはバレました。
人生終わったな、って思いましたね。
限度額まで借りてしまった私の借金は、100万円近くまで膨れ上がってしまいました。
普通の生活をするのもギリギリの状態なのに、3社の借金の返済をする余裕なんてありません。
どうがんばってもお金が返せない……気づいた途端に、顔が青ざめていくのが分かりました。
わたしは家族を裏切って、とんでもないことをしてしまったんだということに、ようやく気づいたんです。
返済ができていないので、クレジットカード会社への返済は滞り、ついに自宅に督促状が届くようになりました。
携帯に督促の電話がかかって来ることもあり、気持ちが休まらない日々を過ごしました。
ひとりでなんとかしなくては……! と必死に隠そうと努力はしたのですが、ある日、督促状が主人にバレました。
もう何も言い訳ができなくて、ひたすら謝ることしか出来ない。
自分が情けなかったけど、自業自得です。
主人もショックを受けていて、離婚を切り出されてもしょうがないと思いました。
でも、主人は、子どものこともあるし、離婚はできないと。
一緒に解決策を考えよう、と言ってくれました。
想定していなかった主人の優しい言葉を聞いて、急に涙がこぼれてきて。
もう、子どもの前なのに、わんわん泣いて、その日は涙が止まりませんでしたね。
その後は主人と一緒に弁護士に相談しました。
担当の弁護士さんによると、パチンコに依存してしまう「パチンコ依存症」の人が相談に来るケースは多いそうです。
弁護士さんの勧めで、任意整理をすることにして、無事に借金の金額を減らせました。
また、パチンコ依存症の症状に苦しまないためにも、今は精神科に行ってカウンセリングも受けています。
何よりも、こんな私を見放さずに助けてくれた、主人には感謝の気持ちでいっぱいですよ。
Q5.パチンコ依存症で苦しんでいる人に伝えたいことはありますか?
そもそも、自分がパチンコ依存症だったということに、自分で気づけない人が大半だと思うんですよね。
言葉自体も知らなかったし、私も弁護士さんにいわれてようやく気づきましたし。
もし、周りにパチンコ依存症で苦しんでいる人がいたら、周りの人も気づいてあげてほしいな、とは思います。
なかなか難しいとは思いますけど。
あとは、借金の返済が苦しくなったら、早めに法律事務所に相談したほうが良いです。
債務整理をすることで多少はリスクを伴うけど、今抱えている借金やストレスから開放されるというメリットのほうが断然大きいです。
パチンコは身を滅ぼし、家族をバラバラにしてしまう危険があります。
毎日地道に節約をしていって、真面目に働いて、コツコツ確実にお金を貯めていくほうが、お金は貯まります。
ポン、とお金が手に入るなんて夢はあるけど、現実的じゃないですよね。
今回のことで、思い知りました。
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まとめ
パチンコ依存症について、お分かりいただけましたでしょうか。
今自分がパチンコ依存症かもしれない……と感じているのであれば、何かしらヒントが詰まっていたかと思います。
今回インタビューにご協力いただいた坪田さん、坂入さん、本当にありがとうございました。
世の中の依存症と呼ばれる症状は、全てにおいて、自覚がないことが特徴です。
自分が無意識のうちに、依存症になってしまうのは本当に恐ろしいことだと、思いました。
自分を守るためにも、精神科の先生や、債務整理の専門家に相談しましょう。
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