こんにちは。
突然ですが、ぼくの友人は、先日、
今話題の退職代行サービスを利用して、会社を退職することに成功しました。
最初、退職代行サービスを利用する時は、正直半信半疑でした。
でも、本当に口コミ通り、簡単に辞めることができたんですよ。
え? 本当にこれでいいの? と不安になってしまうくらいにあっさりです。
退職代行の体験談 第1章:体験者の紹介
ぼくの友人の退職代行の体験談を紹介させていただきます。
退職代行サービスを利用した彼女のスペックは以下のようになります。

年齢 | 20代後半 |
---|---|
性別 | 女性 |
雇用形態 | 派遣社員 |
勤続年数 | 3年 |
勤務先の業種 | 生命保険会社 |
勤務先自体は、優しい人が多く、和気あいあいとした職場。年齢層は高めで、40代前後のおばちゃんが多かったでしょうか。
メンバーの中で、私は比較的若かったのですが、派遣社員で立場上強くないにも関わらず、私のことを温かく迎え入れてくれて、信頼して仕事を任せてくれました。
派遣元の担当者も優しい人で、仕事に前向きな私の話を嬉しそうに聞いてくれる人で、環境に恵まれているなぁと感じていましたね。
今考えるといい職場環境だったと思いますよ。
まぁ、派遣されたての最初に関しては。。。
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退職代行の体験談 第2章:辞めたいと思ったきっかけ
そもそも彼女が何故退職をしたいと考えるようになったのか。
原因は色々あったのですが、一番の原因は派遣先の人手不足でした。。。
毎年、春になると、派遣先の会社では、大規模な人事異動が行われます。
正社員の人は、自分の意思とは関係なく、別の部署や出向先に飛ばされることになります。
そのため、3月になると、正社員はみんなヒヤヒヤしながら人事部からの内線連絡を待っていました。
派遣社員の彼女にとっては何の関係もない話じゃないか、ですって?
いいえ、まったくそんなことはありません。
なんと、春の人事異動で、彼女の派遣された部署の人数が、半分に減らされる大異動が起こったのです。
20人近くいた人数が、10人に……!?
一体どうして。。。
上司に話を聞いてみると、人員を減らされたのは「新規のプロジェクト」が理由でした。
某銀行と共同開発する新商品のプロジェクトと、従来紙ベースで管理していた書類を電子化するためのシステム開発のプロジェクト。
2つの大きいプロジェクトが重なり、人数が必要だという理由で、多大な人数が必要になったらしく、彼女の所属している部署からはかなりの人数が引き抜かれてしまったのでした。
人数が半分近く減らされてしまったので、もう大変です。
実際に異動がある4月以降、とてつもなく忙しくなりました。
毎日4、5時間残業をしないと帰れません。
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退職代行の体験談 第3章:派遣元の担当者からの心ない言葉
もともと身体があまり強くなく、体力もない彼女にとって、毎日の4時間以上にのぼる残業は苦でしかありませんでした。
それでもなんとか耐え抜き、1年が経とうとしていました。
彼女の部署からは、すでに2名ほど退職者が出ており、業務量も残業時間もどんどん増す一方です。
この状況を見た部署の課長が、人事部に人員を増やすように要請してくれたのですが……
残念ながら意見は通りません。
膨大な業務量だとしても残業をすれば片付けることはできていましたから、しばらくはこの人数で進めていっても問題ないだろう、と人事部には思われてしまったのでしょう。
仕事が辛い……辞めたい……
そんなことを考えながら仕事をしている毎日でしたが、そんな矢先、派遣元の担当者との定期面談が迫っていることに気がつきました。
「派遣元の担当者に相談してみよう。そうしたら、きっと相談に乗ってくれるに違いない……。他の派遣先も紹介してもらえるかも」
そう思い、担当者との面談があることを心の支えにして、面談までの仕事を乗り切りました。
しかし、面談で仕事の弱音を吐いた途端に、今まで優しかったはずの派遣元の担当者の態度は一変。彼女に、心無い言葉を浴びせてきたのです。
まだ新しい仕事始めて2年ちょっとでしょ? それで仕事を分かった気でいるんだったら甘すぎるよ。
事務職なんて資格も何も必要ないんだから、働いた期間がキャリアになるんだよ。文句言わないで働いたほうがあなたのため。
あとさ、派遣先にも迷惑がかかるし、辞められると困るからね?
面談は対面で行われましたが、突然態度が変わった担当者におびえてしまい、頭が真っ白に。
派遣元の担当者って、派遣スタッフの心のケアをしてくれるものかと思っていましたが、それどころか、彼女の仕事を馬鹿にするような発言までありました。
派遣スタッフの気持ちを何も考えず、派遣先に迷惑がかかるからという理由で
「辞めないでね」
と言い残し、彼女の話には耳を貸しませんでした。
面談が終わって担当者と離れた途端に、我慢していた涙が溢れて、彼女は涙を流しながら帰路につくこととなってしまいました。
このままだと、ずっと仕事を辞めることができない……。
彼女は、仕事に対する絶望まで覚えました。
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退職代行の体験談 第4章:退職代行サービスの存在を知る
派遣元の担当者からひどいことを言われて、1ヶ月位経過したでしょうか。
彼女は結局仕事をやめることができず、心を無にしながら毎日仕事をしていました。
あの面談以降、派遣元の担当者に対して、すっかり信頼をなくしてしまいました。
そして、面談の時に、また嫌味を言われたらどうしよう……と、未だにビクビクしてしまうようになりました。
彼女は派遣先と派遣元の板挟み状態となり、より大きなストレスに曝されるようになったのです。
ですが、ある日……彼女は、朝、何気なく見ていたネットニュースで、EXITの退職代行サービスの存在を知ったのです。
即日退職ができるので、退職代行を依頼した日から会社には行かなくて良い。
担当者と会話することなく、退職ができる。
退職成功率は100%。
この条件を見た時に、衝撃が走りました。。。
なんだこの見たことのないビジネスは!
退職したくてもできない、まさに日本ならではの隙間産業ですよね。
退職代行サービス……
生まれて初めて耳にするサービスなので、最初は詐欺かも? とも思いました。
しかし、彼女の見ていたネット記事を作成していたサイトは規模が大きく、信ぴょう性が高いと感じていたので、
このサイトが取り上げるサービスであれば信用ができる……!
と考え、彼女は早速行動に移しました。
思い切って仕事のお昼休み中、EXITの退職代行サービスに連絡することにしたのです。
彼女の場合、退職代行ニコイチと迷いましたが、当時はEXITのほうが料金が安かったのでこちらを選んだようです。
(記事を書いた2018年は、まだ、退職代行サービスの数も少なかったのですが、2020年代に突入して退職代行サービスの数もかなり増えました。
そのため、最新の情報を得るという意味で、以下の記事を参考にするのが良いと思っています。)
お話を戻しますね。
退職代行サービスEXITの連絡手段は、「LINE」でした。
送信して5分もすると、既読がつきました。
必要事項をラインで送るように連絡があり、送信。
必要事項は、以下の通りです。
・年齢
・電話番号
・住んでいる都道府県
・会社名
・雇用形態
・勤続年数(〜年〜ヶ月)
・会社電話番号
・人事責任者、もしくは上司の名前
フルネーム・電話番号以外に、個人を特定する情報を入れる必要はありませんでした。
どちらかというと、会社の連絡先のほうが重要かも。
そして、必要事項をラインで送ると、振込先の口座が送られてきました。
EXITでは、派遣社員は50,000円になるとのこと。
また、実行日の前日までに振込の必要があるとのことでした。
退職代行の実行は、最短で明日可能だと言われたので
「明日お願いします!」
とLINEで返信。
すぐに既読はつき、本日中の着金で振込をするよう指示がありました。
50,000円。
正直、全然安いと感じました。
だって、50,000円払うだけで、毎日4時間以上の残業と、嫌味な派遣担当者から逃れることができるのですから。
彼女の頭は、退職したい! ということで頭がいっぱい。
仕事や周りの同僚のことではなく、とにかく自分のことを考えるのに、精一杯でした。
近くの銀行ATMへ行って振込を完了させ、
「これで退職ができる……!?」
とドキドキして連絡を待っていると、15分もしないうちにEXITから連絡が来ました。
「入金確認ができましたので、○月○日に実行させていただきます」
この返事以降は、特に注意事項などの説明はありません。
思わず不安になって、
「明日から本当に仕事に行かなくて良いんですよね?」
と聞くと、
「はい。明日以降は欠勤する形となります」
というあっさりとした返事が。
その日の午後の仕事をそわそわとした気持ちで終わらせ、職場に置いている荷物で重要なものは持って帰りました。
本当に明日から、出社しなくて良いのか……?
彼女は、未だに半信半疑でした。
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退職代行の体験談 第5章:無事に退職成功。意外とあっさり…
そして、振り込みをしてから翌日。
退職代行サービス決行日当日を迎えました。
彼女は、いつも会社に行く時間になっても布団から出ずに、LINEを見ていました。
友人とLINEをしていたわけではありません。
退職代行サービスのEXITから連絡が来るのを待っていたのです。
会社の始業時刻は朝9時。
9時を過ぎても、LINEの返事はありません。
怖くなった私は、すぐに派遣先・派遣元の電話番号を着信拒否に。
彼女は、そわそわした気持ちが落ち着かないまま、とりあえずリビングで朝ごはんを食べることにしました。
そして、10時半過ぎ。ようやく退職代行サービスのEXITから返事が!
先ほど派遣元の▲▲様とお電話いたしました。
〇〇様の退職のご意向をお伝えいたしましたので、このまま退職届を送っていただければと思います。
退職届のPDFファイルと一緒に、この文章が送られてきたのです。
このラインの返事が来たときの喜びと、苦しみから逃れられた! という開放感は、未だに忘れることができません。
「私、本当に退職することができたんだ……!」
不安や責任から解き放たれた気分でした。
こちらにひどいことを言ってきた派遣担当者、ざまあみろ。
そうスッキリする半面、彼女の脳裏に浮かんでくるのは職場の人たちの顔でした。
無責任なことをしてしまったな……。
私がいなくなることで、どれくらい残業が増えるのだろう……。
派遣社員とはいえ、お世話になったからなぁ……。
なんだか、辞めた途端に、急に職場の人達に申し訳なくなってきてしまう自分がいました。
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退職代行の体験談 最終章:退職後の彼女の話
EXITの退職代行サービスのおかげで、今まで辞めたくても辞められなかった仕事を辞めることに成功しました。
そして、退職代行サービスを利用して退職して以来、本当に職場の人や派遣元の人とは一切連絡をとっていません。
退職後も、全てEXITが仲介やアフターサポートをしてくれたので、本当に楽に仕事を辞めることができました。
しかし、彼女は、自分に対して意地悪なことを行ってきた派遣元の担当者はともかく、退職したての頃は、職場の人に申し訳ないという気持ちが強かったです。
ただでさえ人手不足で、残業が多く苦しんでいるのに、自分だけがこの苦しみから逃れてしまった。
本当にこれで良かったのだろうか……。
最後にろくな挨拶もせずに仕事をやめてしまったので、罪悪感もありました。
でも、冷静に自分の状況を客観視してみると、おかしいのは自分ではないことに気が付きました。
どう考えても、人数不足に関しては、会社が悪い。
派遣元の担当者にパワハラのような言葉を浴びせられられたのも、派遣元の会社と担当者が悪い。
問題の根本的なことを考えていると、
「私って悪くないよな?」
と開き直れるようになってきました。
もしも、あのままずっと同じ職場で働いていて、体も心も壊れてしまっていたら……
と考えるほうがよっぽど恐ろしい。
人生一度きり。
自分の大切な時間を仕事に奪われてしまうって、すごく損なことだと思います。
とはいえ、退職代行サービスに否定的な人がいるのも事実です。
非常識だ、とかサービスの利用者を責めるようなことを言う人がいるのも仕方がないことだと思います。
ですが、彼女は、あの職場で心身ともに限界を迎えようとしていました。
そのことを相談しても、きちんと親身になって聞いてくれる人はいませんでした。
だから、彼女は、自分の身を自分で守るため、退職代行サービスを使ったのです。
彼女は、退職代行サービスを使ったことを後悔していません。
むしろ、退職代行サービスの利用することで、時間も労力も無駄にすることなく仕事を退職することができたと思っています。
自分の口から辞めることを伝えることはできなかったかもしれません。
しかし、彼女は、少なくとも「無断」で辞めたりはしませんでした。
もちろん、退職代行サービスを使わなくても辞めることはできたでしょう。
しかし、周囲にいろいろ文句を言われながら、精神をすり減らして何とか辞められたとしても、その後、立ち直れなくなっていたかもしれません。
そう考えれば、退職代行サービスは、自衛の手段のひとつと捉えることもアリではないかと思います。
さて。
あなたにとって、本当に大事なのは、
仕事ですか?
仕事を共にした仲間ですか?
それとも仕事先のお客さんでしょうか?
きっと違いますよね。
あなたにとって、まず、一番大切なのは、自分自身のはずです。
周りに迷惑をかけることが目的ではなく、
自分の身を守るために、退職代行サービスを利用する
ということであれば、ぼくは正しい選択だと思います。
彼女の体験談が、読んだ人の助けになることを、心より祈っています。
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繰り返しになりますが、本記事を書いたのは2018年となります。
そのため、退職代行サービスの最新情報については、必ず、公式サイトや信頼のできるポータルサイトなどを参考にして頂ければ幸いです。
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